Midnight Special

オルガンのジミー・スミス(org)、テナーのスタンリー・タレンタイン(ts)、
ギターのケニー・バレル(g)、ドラムのドナルド・ベイリー(ds)

 ジャケットがいいですね、当時の黒人は貧乏あるいは差別で、客車に乗りたくても乗れない、だから、Midnight Special(深夜のスペシャル貨物便)に無賃乗車して、都会に出ていく。そんなブルースな風景が見えてくる。

 ところで話は変わるけど、最近、米国で起こった白人警官による黒人男性暴行死事件を機に、世界各地に広がった黒人差別への抗議デモのスローガン『Black Lives Matter』(略称BLM)、日本では「黒人の命は大事だ」「黒人の命を尊重しろ」などと訳されているが、小説家であり翻訳家でもある村上春樹氏によれば、『黒人だって生きている!』というのが近いと言う。僕もそう思う。なお、アメリカではこの運動を大統領選のプロパガンダに利用されている。更に、この事件そのものがDeep Stateによって仕組まれた陰謀でないかとさえ、ささやかれている。恐ろしい国だ。つくづく自分が日本人で良かったなぁと思つている???

 なお、アドルフ・ヒトラーの著書「わが闘争」の中の一節に「プロパガンダ(政治宣伝)は常に感情に向けられるべきであり、分別に向けられるべきではない。いかなるプロパガンダも大衆的でなくてはならず、その知的水準は最も頭の悪い者の理解力に合わせなくてはならない」がある。まぁ、我々、日本人の知的水準は決して低くないが、どうも、昔から正直でお人よしなところがあって、ややもすると巧妙なプロパガンダ(宣伝)や策略に弱い面がある。戦後、アメリカのプロパガンダによって我々日本人は完膚なきまで骨抜きにされた経緯があって、世界に我々の慎ましさ(自己抑制)の弱点を晒し、中国や韓国にまで付け上がらせたのだ。