父方の祖父は酒が入ると必ず日露戦争の話に熱が入った。特に祖父が属していた第7師団の突撃攻撃により旅順港を見渡せる203高地を陥落させた時の話になると最高潮に達した。祖父&祖母は方言から富山の出身であることは承知していたが詳細は不明だ。でも時々、祖父の家(田村家)へよく泊まり掛けで遊びに行くことがあり、親類縁者一堂に会して「筑子竹」を用いて民謡を歌ったり、踊ったりしていた。おそらく、平家の落人が住む五箇山の出身かも知れない。また、祖父から、火薬の原料となる焔硝作りの話も聞いたことがある。なお、父は3男だったため、札幌近郊の新十津川村の広瀬家に養子に出された。つまり、僕にとって十津川村は真のルーツではなく、平家の血筋を引く五箇山の田村家(養蚕農家)が真のルーツと言える。勿論、母方の会津の血も流れている。
※ 筑子竹
