二十歳(はたち)の詩集

 僕は大雪山の山小屋で二十歳を迎えた。しかし、もうすぐ78歳を迎えようとしている。あっという間の58年でした。

 そう、あの頃は皆、石川啄木とか島崎藤村の詩に陶酔するなど、純情で多感だったような気がする。